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妊娠~流産

これは2005年1月19日水曜の日記です。

いつもこの日記を読んでくださっている方や、お友達へ、
この場をお借りして、ご報告させていただきます。

実は今妊娠3ヶ月です。でも、今日の検診でけいりゅう流産と診断され、明日、1泊2日で入院、手術をすることになりました。

ユメと同じ、8月生まれの二人目が欲しいと計画し、
昨年、12月、妊娠の兆候がありました。
卒乳をしてから生理がきたのは3回。
それも、きちんと周期を守ってやってきたので、
12月に生理がこないので、これは、できた!と確信しました。
病院にいって、先生の口から「妊娠していますね」という言葉が聞きたくて、あえて、妊娠検査薬は使いませんでした。
妊娠5週に入ったころから、つわりの症状が出始め、
眠い、ムカムカする、だるい、吐き気でトイレに駆け込む、
食欲不振・・・。さまざまな症状が出てきました。
それでも、一人目の時と違って、ユメの相手はしなくてはいけないし、そうそう、寝てばかりもいられず、
けっこう、大変な毎日を過ごしていました。
クリスマスもお正月も、つわりで辛かったです。
12月は主人の飲み会が多く、ユメをお風呂に入れるのが
一番大変でした。
湯船で温まると吐きたくなるし、立ちくらみはするし・・・。

そして、初めて病院に行ったのが、12月29日。
ユメを主人に預け、もう7週だから心拍確認できるかな?と期待をして出かけました。
先生はユメの時と同じだったので、すっかり慣れていました。
ユメの時の出産を振り返り、出産が33時間かかったこと、ユメの体重が3655gもあり、大変だったことなど・・・。
そして、内診台にのり、超音波。
先生に「心拍どうですか?」とたずねると、「まだだね」と。
7週にしては、小さく、「出産予定日は後ろにずれるかもね」と言われましたが、
まあ、今日はきちんと子宮の中で妊娠していることがわかったから良しとしよう、としんしんと雪が降る中、帰宅し、主人に報告しました。
帰宅して、ユメの超音波写真と比較してみましたが、
やはり小さめ。心拍は2週間後の診察で確認できないと、まずい、といわれたことを思い出し、
少し不安を覚えました。

それから2週間はつわりも辛く、トイレでしゃがみこみながら、
「赤ちゃん、元気な心臓の音、聞かせてね。ママのつわり、ひどくしてもいいからね。ママ、がんばるからね」
何度もこう話しかけました。
ユメも私のお腹にむかって、”いないいないばあ”をして、赤ちゃんに話しかけたりしてくれました。
どうか、次の検診で心拍が確認できますように・・・。
つわりが辛くても、主人からの「がんばれ!」という言葉、そして、何より、ユメが「がんば!」と言ってくれるので、
とても励みになりました。

そして、二回目の検診の日。1月12日。
ずっとつわりがあるので、多分大丈夫かな?
今日は母子手帳もらいにいけるかな?と期待してでかけました。
内診台にのり、子宮の大きさを調べ、超音波をしました。
先生に「心拍どうですか?」ときいてみると、「うーん、むずかしいねえ」との答え。そっかー、と落ち込む私。。。
実際に写真を見せていただき、説明を受けました。
前回と比較すると、大きくはなっているけれど、
この時期は、もっと大きくなっていいもの。
そして、週数でいけば、9週に入っているので、このときに心拍が確認できないというのは、流産の可能性がある、ということ。
週数のズレを考慮して、あと1週間様子をみて、そのときに心拍が確認できなかったら、けいりゅう流産の手術をする日を決めましょう、と。
先生からは、流産の可能性のほうが高い、と言われました。
まさかまさかの診断。今日は母子手帳を楽しみにしていたのに・・・。
一人だったので、泣きたいのも我慢して、急いで帰宅しました。
どうやって家についたのかは覚えていません。
玄関をあけると、主人が「どうだった?」と。
私はぐっと我慢していた気持ちがあふれ、「心拍、確認できなかったの・・・。来週まで様子をみて、それでダメだったら、流産で手術だって・・・」
主人に泣きつき、ワンワン泣きました。
ユメは私の号泣にびっくりして、近寄ってきました。
流産ってよく聞くし、親戚や友人でも経験者の話はけっこうきいたことがあります。
でも、いざ、自分がそうなると、ショックなんですよね。
1回目の検診でいただいた超音波写真をみていたら、ユメが横からとってしまい、
「もしかしたら、この写真が最後になるかもしれないから、とらないで。赤ちゃんが、ママのお腹にいた証拠だから、お願い・・・」と泣きながらユメに言いました。
あふれてくる涙をユメがタオルで拭いてくれ、私を笑わそうと、”いないいないばあ”をしてくれました。
私は妊婦である前に、ユメの母親なんだ。母親が悲しい顔をしてたらいけない、とユメを見て思いました。
それでも、ポロポロあふれてくる涙。
しばらくはボーっと何も力が入らない感じでした。

主人はその日午後から仕事。ユメの昼寝の時に、ネットでけいりゅう流産について調べました。
妊婦さんが、流産する確率は10~15%、そして、初期の流産の原因のほとんどが染色体の異常であるということがわかりました。
今回の経過をみていると、生理は順調だし、排卵日がずれていた、とは考えにくい。
ということは、週数のずれもないだろうから、やはり流産だろうなあ・・・と半分あきらめました。
もし、心拍が確認できたとしても、胎児の成長が遅いし、
染色体の異常があるとしたら、
それでも、産むべきだろうか・・・?
順番でいけば、私と主人がユメより先に死んでしまう。
もし、今回の子が産まれたとして、体の弱い子や、障害を抱えた子であったら、
苦労をするのはユメになってしまう・・・。
モラルからすると、せっかく授かった命、産んであげるのが本当なのかもしれません。
でも、色々異常があったら?と考えると、
心拍が確認できたとしても、先生のお話によっては、あきらめた方がいいのかもしれない。
染色体異常で、障害がある赤ちゃんがうまれる可能性が高い・・・と、不安を抱えながら過ごす妊婦生活はあまりにも辛いし、
私としては、生きようと心臓を動かしてくれる赤ちゃんをおろすよりは、心拍が確認できない方が気持ち的に楽でした。
こんなこと書くと、命の尊さがわかっていない、とか、冷たい人だとか、批判されるかも知れません。
従姉妹にも、まだあきらめるのは早い!何をいってるの!
母親の悲しい気持ちが赤ちゃんにつたわってるよ!と怒られました。
うん、その気持ちもわかる、でも、実際産むのは私。
苦労するかもしれないのも私・・・。
毎日お祈りしてくれた、主人、私と主人の両親には申し訳ないですが、
私の本音はこんなでした。
AB型の主人と私。(ユメも)感情もあるけれど、どこか冷静さがある私達夫婦。
私の気持ちを主人も理解してくれました。
でも、あと少し、がんばってみよう、と。

たった一日泣いたら、何かふっきれた私。
どうがんばっても、なるようになるだろう、と。
つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠、という言葉を信じてがんばりましたが、運命の日はやってきました。

今日までの1週間は、ほんとうに長かったです。
毎日、このつわりはどうなんだろう?
流産はこわいけど、もし生きていたら、そのまま頑張るべき??毎日このことばかり考えていました。

今日は主人とユメも一緒に病院に行きました。
内診台にのり、超音波。「心拍どうですか?」ときくと、「一緒に写真をみましょう」と先生。あ、だめなんだ、とわかりました。
もう覚悟はできていたので、今日はショックもなく、
赤ちゃんには申し訳ないけど、赤ちゃん側が育っていなくて、ホッとしました。
やっぱり、中絶する、というのは、私には抵抗があるから・・・。

私はあきらめ部分のほうが大きかったので、
入院するなら、早いほうがいい、とあらかじめ、母と主人にスケジュールを確認しておきました。
ユメを預けるので、必要なものをバッグにつめて用意をしておきました。
こんなだから、赤ちゃんもあきらめてしまったのかも知れませんが・・・。
手術は明日、1泊2日の入院です。
手術の説明を受け、手続きをして、病院をあとにしました。

私は、白黒はっきりして、すっきりした気分。さあ、明日の手術、こわいけど、がんばるぞ!と。
帰りに特上鮨を買って帰りました。
なんだか、急につわりが楽になり、大トロがおいしかった。

今回は私たち夫婦に、二人目は、まだ早かったのかもしれません。
着付けなど、忙しくしていたので、もっと落ち着いて、ユメと遊んでたくさん愛してあげなさい、という神様からのメッセージだったのかもしれません。
約二ヶ月間、私のお腹の中で、幸せをくれた赤ちゃん、
明日、さよならするけど、ありがとね、と言いたいです。

入院準備も終わり、あとは、保険の確認をしなくては・・・。医療保険、入っていて良かった・・・。

あまり同情されると、悲しくなってしまうので、
前向きに、しばらく休養して、元気復活したいです。
つわりで苦しかったので、おいしいものをたくさん食べたい!旅行にも行きたい!
自分の心が止まっても、時間は過ぎていきます。
青い空をみれば、白い雲がゆっくり動いています。
私は生きているし、優しい主人、ユメがついています。
人生、色々なことがあるけれど、この先、どんなことがまっているかもわかりません。
強く、たくましく、生きていきたいです!

最後に、涙ひとつみせない主人に、ありがとう、と言いたいです。
悲しいのは、私だけじゃない、きっと主人も辛かったでしょう。
でも、二人で力をあわせ、逆境を乗り越えていきたいです。
舅からの言葉。
逆境の時こそ、夫婦の力が発揮される、と。
まったくその通りです。

今回の出来事が、同じような経験をもつ方たちに、少しでも役に立ちますように・・・。
そして、私の友人が出産ラッシュの今年。
みんな、元気な赤ちゃんを産んでね!
楽しみにしています!!



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